良い。凄く良い本です。フライの変遷を描いた内容ですが、フライ(毛ばり)なので釣り方とセットです。
即効性はあまり期待は出来ませんがじわじわとあなたのフライフィッシングの上達に役立つのはもちろんですが、
あなたのフライフィッシングに奥深さを与えてくれるはずです。
古代ローマから現代に至るまで、鱒を釣るための毛鉤は大いなる発展を遂げてきました。原始的なリアルさの追求から、技術の発展に伴う表現力の拡大、魚の生態理解に基づく科学的アプローチ、そしてアートへの接近に至るまで、趣味の世界であるがゆえに様々な理論と思想がかかわってくるのが、トラウトフライの世界です。考え方の移り変わりと、歴史的に重要なパターンの姿を、豊富な図版と主要史料からの引用を組み合わせて概観するのが「ザ・ヒストリー・オブ・トラウトフライズ」です。この本が一冊あれば、世界におけるフライデザインのおもな流れを把握でき、またフライを製作する場合の貴重な参考図版としても活用できるでしょう。
第1部 ウエットフライの歴史
第1章 毛鉤のはじまり 第2章 近代化への道のり 第3章 近代フライフィッシングの幕開け 第4章 海外普及と国内停滞
第2部 ドライフライの歴史(前編)
第5章 ドライフライ創世記 第6章 ドライフライ革命 第7章 革命の伝播 第8章 ドライフライ純粋主義
第3部 ドライフライの歴史(後編)
第9章 ネオ・イミテーショニストの理論と実践 第10章 米国ドライフライの展開
第4部 ニンフの歴史
第11章 ニンフVSドライ論争 第12章 スキューズの申し子たち